お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
「地球と同じ速さでまわっているからだよ。だから絶対に裏側は見せない。本心を見せない女性って感じ。ミステリアスで掴み所がなくて惹かれるよね」
「私はそんなミステリアスな女性じゃないよ」
「そうかな?君は空想の引き出しを沢山持っている。開けてみると意外性に富んでいたりするからね」
「そうかな?子供っぽいだけかも」
誉められたのかわからないけれど、どこか恥ずかしくなった。
「地球と密接に関係しているよね。女性の月経周期やら潮の満ち欠け、暦なんかもね」
「そうそう。満月か新月か忘れたけど、出産が多いんだって、その日」
出産、という言葉を聞いた先生は、顔を強ばらせたように見えた。
「・・・私何か気にさわること言った?」
「え?そんな事ないよ。そうだ。ブルームーンって知ってる?」
「私はそんなミステリアスな女性じゃないよ」
「そうかな?君は空想の引き出しを沢山持っている。開けてみると意外性に富んでいたりするからね」
「そうかな?子供っぽいだけかも」
誉められたのかわからないけれど、どこか恥ずかしくなった。
「地球と密接に関係しているよね。女性の月経周期やら潮の満ち欠け、暦なんかもね」
「そうそう。満月か新月か忘れたけど、出産が多いんだって、その日」
出産、という言葉を聞いた先生は、顔を強ばらせたように見えた。
「・・・私何か気にさわること言った?」
「え?そんな事ないよ。そうだ。ブルームーンって知ってる?」