お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
出不精な彼に不満を抱くようになった。
結婚しても変わりそうにない。
子供が出来ても、どこかへ行くという家族サービスなどしそうになかった。
それでも別れられなかった。順一くんを逃したら、30歳の私と真剣交際してくれる人はもう現れないような気がしていたからだ。
我慢をしていたのだった。不満を口にするのをやめてしまった。言っても無駄だとわかったからだ。でも、結婚する前からこんな状態だったら、結婚したらどうなるのだろう?
常に結婚したら、の前提で物事を考えている自分も嫌だった。デートらしいデートもなく、彼と朝から布団でゴロゴロ、寝すぎて腰まで痛くなる始末。
この頃、4歳年下の弟が仕事先の同僚と、翌年に結婚する事になった。それもあり、私は焦っていた。結婚願望はそれほどなかったのに、突如芽生えた結婚願望。
結婚してと彼には言わなかったのに、無言でプレッシャーを与えていたのだろうか。
急に順一くんに電話で「俺、結婚する気がないから。やっぱり他人にペースを乱されるのが嫌だから別れよう」と言ってきた。
また私は31歳目前で、シングルになってしまった。
結婚しても変わりそうにない。
子供が出来ても、どこかへ行くという家族サービスなどしそうになかった。
それでも別れられなかった。順一くんを逃したら、30歳の私と真剣交際してくれる人はもう現れないような気がしていたからだ。
我慢をしていたのだった。不満を口にするのをやめてしまった。言っても無駄だとわかったからだ。でも、結婚する前からこんな状態だったら、結婚したらどうなるのだろう?
常に結婚したら、の前提で物事を考えている自分も嫌だった。デートらしいデートもなく、彼と朝から布団でゴロゴロ、寝すぎて腰まで痛くなる始末。
この頃、4歳年下の弟が仕事先の同僚と、翌年に結婚する事になった。それもあり、私は焦っていた。結婚願望はそれほどなかったのに、突如芽生えた結婚願望。
結婚してと彼には言わなかったのに、無言でプレッシャーを与えていたのだろうか。
急に順一くんに電話で「俺、結婚する気がないから。やっぱり他人にペースを乱されるのが嫌だから別れよう」と言ってきた。
また私は31歳目前で、シングルになってしまった。