お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
タワーマンションの部屋の鍵を開ける。
先生が照明をおとし、ダウンライトの優しい光に照らされ、いつもの部屋が2人だけの舞踏会会場に様変わりする。
「マントじゃやっぱり怪人のイメージだよね。これをどうぞ、姫」ベージュのトレンチコートを先生は羽織り、そして、二人して手を取り合う。
私の肩にもトレンチコートがかかり、私もトレンチコートの中に入ってしまうかのように先生が近い。
先生を見上げると、優しいキスが降ってくる。
「さあて、空の散歩に出掛けましょうか?」
「もしかして、それって・・・」
BGMが流れる。その年に上映された映画【ハウルの動く城】の曲、人生のメリーゴーランド。
先生の手にかかれば、本当に空でステップを踏む、ハウルとソフィーになったような気すらする。
見よう見まねでステップを踏む。そうだわ、先生は王子様というより、魔法使いのハウルのようだわ。沢山の魔法をかけてくれて、地味な私がシンデレラになれたのだもの。
2人の舞踏会は始まったばかりだ。
先生が照明をおとし、ダウンライトの優しい光に照らされ、いつもの部屋が2人だけの舞踏会会場に様変わりする。
「マントじゃやっぱり怪人のイメージだよね。これをどうぞ、姫」ベージュのトレンチコートを先生は羽織り、そして、二人して手を取り合う。
私の肩にもトレンチコートがかかり、私もトレンチコートの中に入ってしまうかのように先生が近い。
先生を見上げると、優しいキスが降ってくる。
「さあて、空の散歩に出掛けましょうか?」
「もしかして、それって・・・」
BGMが流れる。その年に上映された映画【ハウルの動く城】の曲、人生のメリーゴーランド。
先生の手にかかれば、本当に空でステップを踏む、ハウルとソフィーになったような気すらする。
見よう見まねでステップを踏む。そうだわ、先生は王子様というより、魔法使いのハウルのようだわ。沢山の魔法をかけてくれて、地味な私がシンデレラになれたのだもの。
2人の舞踏会は始まったばかりだ。