お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~

見果てぬ夢

私は、子供の頃から本を読むのが好きだった。それ以上に、物語を書く事が好きだった。

子供の頃から誰に見せるわけでもなく、物語を書いていた。いつしか小説家になりたい、などという夢を心の奥でずっと持ち続けてきた。

小さな子供がいるので、他のお母さんと同様に思うように時間が取れない。自由に出歩けないのだ。次男が生まれてからは特にそうだった。

ストレスがたまった私は、文章を書くことで、発散していた。小説の公募に応募するのは実力不足だと思い、気が引けてチャレンジ出来ずにいた。

40歳を過ぎて、無謀な挑戦だと重々承知の上で一度短編を投稿したものの、第一次選考で落選。甘くはない世界だった。
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