お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
キスゲーム②私の負け?
キスゲームに望む、例のドライブシアターデートの日がやってきた。
事務長が私と先生との関係に気がついた事は、先生に話さずにいた。
約束の日、17時近くになって仕事が終わった先生と三宮で合流する。
仕事着の先生はスーツを脱ぎ、ワイシャツになって襟元のネクタイを緩める。
「金曜日だし道が混む時間帯だけど、映画20時からか。軽くなんか食べて倉敷に向かおうか?明日休みなんでしょ?僕?仕事だけど大丈夫だよ、いつも遅いから」
先生は仕事が遅くなるときは、家に帰らず仕事場の近くにあるタワーマンションに泊まるらしい。
「タワーマンションだけど、別に女性を連れ込むために借りてるわけじゃない。仕事場として借りてるんだ。その証拠にベッドは置いてないんだ。僕一人で寝るからソファーで充分でしょ?」
「どうして奥さんに内緒なの?」
「実はワンルームだけど、場所が場所だから家賃が高いんだよね。きっと知ったら無駄遣いだ怒るし、喧嘩した時の逃げ場所を確保したくてね」
事務長が私と先生との関係に気がついた事は、先生に話さずにいた。
約束の日、17時近くになって仕事が終わった先生と三宮で合流する。
仕事着の先生はスーツを脱ぎ、ワイシャツになって襟元のネクタイを緩める。
「金曜日だし道が混む時間帯だけど、映画20時からか。軽くなんか食べて倉敷に向かおうか?明日休みなんでしょ?僕?仕事だけど大丈夫だよ、いつも遅いから」
先生は仕事が遅くなるときは、家に帰らず仕事場の近くにあるタワーマンションに泊まるらしい。
「タワーマンションだけど、別に女性を連れ込むために借りてるわけじゃない。仕事場として借りてるんだ。その証拠にベッドは置いてないんだ。僕一人で寝るからソファーで充分でしょ?」
「どうして奥さんに内緒なの?」
「実はワンルームだけど、場所が場所だから家賃が高いんだよね。きっと知ったら無駄遣いだ怒るし、喧嘩した時の逃げ場所を確保したくてね」