お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
私は病院の事務をしていた事もあって、仲のいい友達も医療関係者が多かった。
例の由美子会に誘ってきたトモミも薬剤師だったし、由美子さんもトモミの先輩の薬剤師だった。確か私より1つか2つ年上だったと思う。
コテで巻かれた神戸巻き、当時流行っていたクレイサスのバレッタをよくつけていた。派手顔の美人で、雑誌の読者モデルにもなっており、大抵は会社を経営している彼氏に買ってもらったエルメスやカルティエのアクセをお披露目して、皆の賛辞で満足するような女だった。
私は飲み会に参加していても、由美子さんと話した記憶がない。席がいつも遠くにセッティングされているせいもあるけれど。
私にそんなステイタスの高い男がいるはずないと、私の事は眼中になかったはずだ。だから話しかけても来ないのだ。
しかし、ある日を境に、貧乳地味子な私が、美人の由美子さんに睨まれるようになる。
例の由美子会に誘ってきたトモミも薬剤師だったし、由美子さんもトモミの先輩の薬剤師だった。確か私より1つか2つ年上だったと思う。
コテで巻かれた神戸巻き、当時流行っていたクレイサスのバレッタをよくつけていた。派手顔の美人で、雑誌の読者モデルにもなっており、大抵は会社を経営している彼氏に買ってもらったエルメスやカルティエのアクセをお披露目して、皆の賛辞で満足するような女だった。
私は飲み会に参加していても、由美子さんと話した記憶がない。席がいつも遠くにセッティングされているせいもあるけれど。
私にそんなステイタスの高い男がいるはずないと、私の事は眼中になかったはずだ。だから話しかけても来ないのだ。
しかし、ある日を境に、貧乳地味子な私が、美人の由美子さんに睨まれるようになる。