お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~

大人になってからの貧乳事情

セカンドバージンを脱してから、貧乳コンプレックスは依然として持っていた。

しかし、大人になってから付き合う人に、貧乳だから、どうこうだとは言われた記憶はない。口にしないだけで、本当は私の貧乳に不満を持っている人もいたかもしれない。

しかし、真剣に付き合うということは、それだけが全てではない。

好きになった女がたまたま貧乳だっただけだと思う男性が大半だった。

先生が一度私の友達が、下着店で働いていた事もあり、下着をプレゼントしてくれたことがある。

その友人と相談してアイテムを選んでくれたのだけれど。

手渡されたブラとショーツは大好きなネイビー色のものだった。下着はシックな色合いが好きで、黒やモカ、ネイビー、深いグレーなどが主だった。

「ごめんね、詠美ちゃんが自分で貧乳、貧乳って言うからAAA(トリプルエー)かと思っていたんだ。密かにBカップだったんだね」

「・・・密かにって隠してたわけじゃないけどね。私もAAAだと思ってAカップのブラにパッド詰めてて、友達の店ではかってもらったらBだった。でも、アンダーが65だから、アンダー70だったらAだと思う」

適当にブラをつけていたから、胸のお肉が背中に流れてしまっていたらしい。

「Bカップです!」と言っても、コンパや職場の飲み会では嘘だろ?見栄をはるなと言われるのがオチだったけれど。
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