半妖の子
過去
私は妖と人の間に生まれた半妖。


半妖は妖でもない人でも無い半端者。


だから半妖は忌み嫌われる。


どちらの種族にも属さないから。


私は妖の世界で生きてきた。


半妖である私には妖の世界にも生きる場所はなかった。


死んでしまいたいと思っていた。


そんな時に先代のボスが現れた。


半妖である私を組織に入れてくれた。


ボスはこう言った。


妖と人との間にには古来協定が結ばれた。


だが未だ争いは絶えない。


長たちも何もやらない。


だから美弥のような子が現れる。


我らは闇。


イアリティマフィア。


だが闇だからこそ出来ることがある。


それをするのが我らの勤め。


･･･皆ボスに従った。


ボスが正しかったから。


私も受け入れられボスの下で働いた。


数年後、私は幹部に上り詰めた。


だけどボスは死んだ。


ボスは短命の妖だったから。


次のボスには理央が着いた。


理央はボスから一番信頼されていたし、何より幹部の中でも優れた人材だったから。


察してると思うけど私は理央と恋人どうしだった。


だから私は理央がボスになったときすごく嬉しかった。


理央はボスの教え道理に動いた。


ボスは人間を傷つけることを良く思っていなかった。


理央も決して人を傷つけることはしなかった。


だけど私が人間の罠にハマり殺されかけた時全てが変わった。


助けに来てくれた理央は関わった人間を力を使い制圧した。


人間たちの命は助かったけどそれぞれ後遺症を残した。


目が見えないとか歩けないとか。


それから理央は人が変わったみたいに人間たちの世界を攻めた。


私は何度も止めた。


だけど私の声は届かなかった。


そんな時に兄から知らせが来た。


妖の王である兄は私に九州地方全域の長を任せると言ってきた。


私は迷ったが引き受けた。


理央から離れれば理央は考え直してくれるかもしれない。


私と人間たちのことを･･･。


だから私はマフィアを組織を抜けた。


裏切りは死をもって償え。


これが組織のルール。


だけど誰も私を殺さなかった。


そして理央も変わらなかった。


この間会った時みたいに。


理央は昔のまま変わってなかった。

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表紙・目次

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