半妖の子
顔合わせ
3日後ー。


「よく来てくださいました。宮川家へようこそ」


「こちらこそお招きありがとうございます」


「どうぞこちらへ。当主様方がお待ちです」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「当主様。妖の長様がお見えです」


「通してくれ」


「はい。中へどうぞ」


「ありがとうございます」


中に入ると1人の老人と高校生ぐらいの男女が座っていた。


「遅くなりすみません」


「構わんよ。良く来てくれた」


「こちらこそ」


「では紹介しよう。我が孫宮川龍之介と宮川家の分家の子有川雪音だ。そしてワシが宮川家現当主宮川佐之助だ」


「どーも」


「はじめまして」


「ご紹介ありがとうございます。私は長である美弥姫様にお使いしているマリアと申します。そしてこちらが我が主九州全域の妖を束ねる長、可愛美弥様です」


「・・・可愛美弥です。よろしく」


「ずいぶんお若い方だな」


「不服か?」


「いや。期待している。双方頑張ってくれ」


「・・・ッチ。面倒だな」


「お任せ下さい」


「・・・・・・」


何を考えているのか。


当主は考えが読めない相手だ。


まぁいい。


やるべき事のみする。


あとは人間たちに任せればいい。
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