半妖の子
遅れてきた陰陽師
あれから数時間。
今は午前4時。
今のところ目立つ異変はないみたい。
あるとすれば陰陽師が来てないこと。
まぁいいけど。
それだけの人間ってことだから。
そんなふうに考え事をしながら歩いていると・・・
「おーい!美弥さーん!!」
「あれは・・・陰陽師の御二方ではないでしょうか?」
今更来たというの。
「悪ぃ。遅くなった」
「龍!悪ぃじゃないでしょ!ごめんなさいでしょうが!」
後ろから雪音が龍之介の頭を叩いた。
「ごめんなさい。遅れてしまって」
「何かあったのですか?」
優しいマリア。
心配して聞いている。
「いえ。特には・・・」
「ではなぜ遅れてきたのですか?」
「それは・・・」
言葉を詰まらせる2人。
「・・・ねぇ」
「はい?」
「仮にも陰陽師ならもう少し緊張感と自覚を持ちなよ。そもそも人として遅れてくるなら一言連絡入れるべきじゃない?」
「な・・・!」
「もっとも堂々と遅れてくるぐらいだしそんな考え頭にはないんだろうけど」
「なんなんだよ!ちょっと遅れたぐらいで・・・!」
「ちょっと?」
「あぁ?」
「そちらが指定してきた待ち合わせ時間午前0時。今は午前4時。4時間も遅れといてちょっとって言えるんだ。凄い頭だね」
「それは・・・・・・っ!謝ってんじゃねーか!!」
「行こうマリア」
「え?あ、はい」
「おい!どこに行くんだよ!仕事放棄すんのか!?」
「この当たり一帯は見回りしたから。異常はないし、他にすることも無いだろうし」
「早い・・・」
「2人が遅いだけ。遅れている間に全部終わらせた。こんなんじゃ組織が攻め込んできても文句は言えないよね。それ以前に攻め込まれたら三日と持たずに人間社会は滅亡だね」
「・・・・・・っ!」
「じゃあね。帰ろうマリア」
「はい」
・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・少しきつかったのでは?」
「え?」
「あの陰陽師の御二方。見るからに学生です。学生には少々きつい言い方だったのではないでしょうか?」
「確かにそうかもしれない。だけど甘やかしていい訳じゃない」
「そうですね・・・」
あれで考えが改まったならいいけど。
でもそう簡単にはいかないだろうね。
私の声は届いていない。
今は午前4時。
今のところ目立つ異変はないみたい。
あるとすれば陰陽師が来てないこと。
まぁいいけど。
それだけの人間ってことだから。
そんなふうに考え事をしながら歩いていると・・・
「おーい!美弥さーん!!」
「あれは・・・陰陽師の御二方ではないでしょうか?」
今更来たというの。
「悪ぃ。遅くなった」
「龍!悪ぃじゃないでしょ!ごめんなさいでしょうが!」
後ろから雪音が龍之介の頭を叩いた。
「ごめんなさい。遅れてしまって」
「何かあったのですか?」
優しいマリア。
心配して聞いている。
「いえ。特には・・・」
「ではなぜ遅れてきたのですか?」
「それは・・・」
言葉を詰まらせる2人。
「・・・ねぇ」
「はい?」
「仮にも陰陽師ならもう少し緊張感と自覚を持ちなよ。そもそも人として遅れてくるなら一言連絡入れるべきじゃない?」
「な・・・!」
「もっとも堂々と遅れてくるぐらいだしそんな考え頭にはないんだろうけど」
「なんなんだよ!ちょっと遅れたぐらいで・・・!」
「ちょっと?」
「あぁ?」
「そちらが指定してきた待ち合わせ時間午前0時。今は午前4時。4時間も遅れといてちょっとって言えるんだ。凄い頭だね」
「それは・・・・・・っ!謝ってんじゃねーか!!」
「行こうマリア」
「え?あ、はい」
「おい!どこに行くんだよ!仕事放棄すんのか!?」
「この当たり一帯は見回りしたから。異常はないし、他にすることも無いだろうし」
「早い・・・」
「2人が遅いだけ。遅れている間に全部終わらせた。こんなんじゃ組織が攻め込んできても文句は言えないよね。それ以前に攻め込まれたら三日と持たずに人間社会は滅亡だね」
「・・・・・・っ!」
「じゃあね。帰ろうマリア」
「はい」
・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・少しきつかったのでは?」
「え?」
「あの陰陽師の御二方。見るからに学生です。学生には少々きつい言い方だったのではないでしょうか?」
「確かにそうかもしれない。だけど甘やかしていい訳じゃない」
「そうですね・・・」
あれで考えが改まったならいいけど。
でもそう簡単にはいかないだろうね。
私の声は届いていない。