半妖の子
襲撃
「アシュラ・・・何が目的ですか!」


「目的・・・あなたがたには話す必要はない」


「なら吐かせてやるよ!」


龍之介がアシュラに攻撃を仕掛けた。


「待って!ダメです!攻撃しては・・・!」


「何言ってるんですか!?相手は妖、敵ですよ!」


「・・・っ!分かりました!私も加勢致します」


アシュラに攻撃をする3人。


龍之介と雪音は陰陽術。


奈苗は妖術。


だけど力は圧倒的にアシュラが強かった。


「・・・くそ!」


「強い・・・ですね」


「なかなか・・・倒すのは難しそうですね・・・」


「終わりですか。では次はこちらから!」


刀を抜き攻撃してくるアシュラ。


刀を振り払い青い炎が龍之介たちを襲う。


「っ!これはよけられない・・・!」


「御二方!私の後ろへ!!」


結界を張り2人を守った奈苗。


「ふー。間一髪でしたね」


ニコッと後ろを振り返る奈苗。


「・・・っ!奈苗さん!後ろ!」


「え?」


「っ!」


気づいた時にはもう遅かった。


アシュラが再び攻撃をしてきた。


アシュラはすぐそこまで迫って来ていた。


「今頃気づいても遅い!死ねー!!」


もうダメかと思い目を閉じる奈苗。


その時、空から赤い炎がアシュラを包んだ。


「っ!空からの攻撃。やりますね・・・ですがそれだけで私は倒せませんよ!」


アシュラは奈苗に近づき斬ろうとした。


そこに空から1人の娘が降ってきてアシュラの剣を止めた。


「な・・・!」


アシュラを振りまかした。


「ひ・・・姫様・・・」


空から降りてきたのは美弥姫だった。
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