私の青春、君の人生





そうだと認めてしまったら、もうどうすればいいかわかんない。




授業中も、1番前で黒板を見上げる隼斗を見てしまう。




ふいに隼斗が横を向こうとすると、目をそらして。




前を向くと、また見る。




そのたびに大きく心臓が飛び跳ねる。




こんなんで今まで通り話せるのだろうか。




自覚したら急に緊張してきた。





平常心、平常心。




そんなことを考えていたら、いつの間にか帰り。




「じゃーな」




不意に声をかけられ、目を見たまま固まってしまった。




「え、なんだよ」




隼斗が困ったように顔をしかめた。




「あ、ごめん。バイバイ!また明日」




手を振ると、意味わかんね。と笑って教室を出て行った。




足がふわふわする。



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