私の青春、君の人生
「は?なんで、んなこと言わなきゃいけねーんだよ」
「いーじゃん。ねぇ?」
健吾と美月が似た顔をしながら、顔を見合わせている。
隼斗は悩んでいるような素振りを見せ、一言。
「……お母さん」
真面目な顔をして、そう言った。
こういう時の隼斗は、本気なのか冗談なのか、区別がつかない。
「……マザコン?」
あたしがちょっと引き気味で言うと。
いつものような、性悪な笑顔を見せた。
「まぁ俺は彼女作る気ないってこと」
「マザコンだから?」
懲りずに聞くと、ハハッと吹き出した。
「そういうことにしとけ」