私の青春、君の人生
納得しきれない様子の美月を無理やり納得させた。
───ガチャ……タンタンタン……
絶妙なタイミングで、隼斗帰ってきた。
───ガチャ
「おかえり。思ってたより早かったね」
「まぁこの時期ケーキ買いに来る奴なんか、そんないねぇだろ」
さっきまであんな話してたから、なるべく普通に、普通に……
横から2人分の視線を感じる気がするけど、無視。
気づかないフリ。
「じゃあさっそく食べよっか」
隼斗の持ってきてくれたケーキの箱を美月が開けて、ケーキを取り出した。
「おいしそう!」
「じゃあロウソクさそっか」
隼斗が箱から取り出したのは、『1』と『8』の2つのロウソク。
それを刺して、あたしのほうへケーキを向けた。