私の青春、君の人生
サボりか。
まぁ冬馬が毎日勉強なんてするわけないよね。
「今日遅いし帰ろっか」
今日は6時間目がかなり長引いたからいつもより遅く、勉強やる気にもならない。
「ねぇ梨佳ってさ、冬馬のこと好きなの?」
廊下を歩いていたとき、突然言われ反応が遅くなった。
「……え!なに!?急に」
「いや、昨日見てて思った」
え、あたしってそんなわかりやすいの?
「え、いや、好きってよりは憧れってほうが近いかな?」
もしかして冬馬にもバレてたり……?
「なにその曖昧な感じ〜まぁ応援はしないよ。めんどくさいからね。じゃあまた明日!」
下駄箱に着き、聞くだけ聞いといてヒラヒラ手を振り去って行った。
と、隼斗が後ろを振り向き、
「冬馬は気づきてないと思うから大丈夫だよ〜」
ニカっと笑いまた歩いていった。
心、読まれた……。