私の青春、君の人生




どんだけ嫌なんだよ。




「その顔立ちで、目立たないようにってのはムリだね。それに隼斗と冬馬にはむしろ目立ってもらわないと!看板男なんだから」




美月が冷やかしながら言った。




「そーだよ?ダブル高橋でお客かっさらおうぜ」




いつの間に戻ってきたのか、冬馬が隼斗と肩を組む。




うわ、このツーショットはやばい……




思わず目をそらし、視線の先にあったのは衣装のかかってるラック。




「でも隼斗はこっちもほうが似合うよ」




あたしはメイド服を隼斗に突き出した。




「ざけんな」




「梨佳最高!お前こっち着てこいよ!」




あたしを睨む隼斗と、大笑いしてる冬馬。




あたしと美月もつられて大笑い。




そんなこんなで今日も賑やかにみんなで作業をしてたらいつの間にか真っ暗。




いよいよ明日は文化祭。




みんなで円陣を組んで、今日は解散となった。




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