私の青春、君の人生
午後4時。
お客さんは帰り、みんなはまだ文化祭の余韻に浸っている。
「楽しかったぁ!!」
「売り上げって結局どーだったの?」
「5万!」
「やべぇー!!」
盛り上がっていると、冬馬が教室に入ってきた。
自然にみんな、おぉ〜と拍手。
冬馬は恥ずかしそうな顔をしながら、ピース。
そっからはみんなの質問攻め。
「いつから好きだったんですか!」
「どこが好きなんですか!」
「公開告白、その勇気はどこからくるのでしょう!」
あたしはそっと教室の隅へ行った。
美月があたしの隣に来て、大丈夫?と。
「お前らうっせぇよ!全部秘密!」
冬馬の声を聞きながら、やっぱりまだ苦しいし、いつまで辛いのかなとか思うけど。
隼斗のおかげかな?
少しは気持ちが楽。
「ちょっと辛いけど大丈夫だよ」