私の青春、君の人生
「この学校はあんま進学する人いないけど、一応今年受験だよ?隼斗どうすんの?」
美月がお母さんのように心配してる。
「あ〜じゃあ俺ニートになるわ」
ニカっと笑い、流した。
本当に将来のことなんか考えていないような顔で。
「ニートって……」
「みんなは?」
ニートいいじゃんって感じの顔をしながら隼斗が聞いてきた。
まだ高校に入学したばかりだと思っていたら、もう3年。もう卒業。
「俺は、その数少ない進学組。教師になりたいんだよね」
「いいじゃん。似合う!」
あたしが言うと、照れたように、そう?と首をかしげた。