私の青春、君の人生
「男子はバスケかサッカー。女子はバレーかフットサルをどっちか選んでやんの。まぁ、俺はバスケだな。お前もな」
勝手に決められ隼斗は、は?とわけのわからない顔で健吾を見ている。
「バスケは目立つんだよ。かっこいいんだよ!」
だいたい毎年、クラスの目立つ人がバスケをやり、その他大勢がサッカーって感じだ。
「わかったから、勉強しようよ」
「え、隼斗が……そんなことを……言うなんて……」
「バカのくせに……」
健吾と美月がバカにしたように声をひそめて言った。
この2人、けっこう相性良さげに見えるんだけどな。
この日はそんな調子で結局、8時くらいまで喋っ……勉強をして、帰った。