私の青春、君の人生
「1番前。教卓の前。冬馬の隣」
これか、テンションが低い原因は。
「キャキャキャ隼斗いいね。最高。面白い!」
なにその変な笑い方。
美月の笑いにつられてあたしも笑っていた。
「なんだ、問題児が2人も目の前にいるじゃないか」
席替えが終わり、みんなが席に着いたあとの、担任の第一声。
クラスが笑いに包まれた。
もう隼斗が転入生ってこと、みんな忘れてるんじゃないかなってくらい、完全に隼斗はクラスに溶け込んでいる。
「じゃあ次は男女に分かれて種目決めな」
これはすんなり決まり、あたしと美月はバレー。
隼斗と健吾はやっぱりバスケになったらしい。
もちろん、冬馬も。