私の青春、君の人生
隼斗のいなくなった渡り廊下から、教室の中に目線を移した。
なんか今日は教室が静かだな。
黒板の上には、賞状が2枚。
存在をアピールするかのように並んでいる。
視線を下におろすと、机に突っ伏している冬馬が見えた。
今日静かなのは、冬馬が騒いでないからか。
1人で納得していると、
「ねね、今日の冬馬静かだね。なんか、負のオーラがやばい気がするのはあたしだけ?」
美月も同じことを思ってたらしい。
「なんだろうね」
ただ机に突っ伏しているだけで、クラスメイトに心配されるとか、普段どんだけうるさいんだか。