Beautifulworld~キミ色カラフル~

鈍器で頭を殴られたみたいだった。


なにも考えられなくなって息苦しくなってすずの言葉なんて頭に入ってこなかった。


それから私は莉都が隣のクラスにいるという恐怖で震えが止まらなくなりすずに連れられて保健室に行くことになった。



「先生いないけど、ほんとに大丈夫?」


「うん寝てれば平気だから。ごめんね。」


「なに言ってんの!あの子からはあたしも守るから。」


「ありがとう」


ほんとにすずに話して良かったと思う


「帰り迎えに来るからね!」


「うん!」


すずが授業に戻ると私はしんと静まった保健室で寝ようとしていた


でも。あの日の記憶がよみがえってきて震えが止まらなくなっていった。


繰り返されるのはあの日のこととあのセリフばかり。


「お前なんか!!」 「人殺し!!」


ヤメテ…ヤメテ…。



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