Beautifulworld~キミ色カラフル~
保健室に入ってきたのは、あの日私を助けてくれたあの人。
疑問を浮かべながら俯いてると
「また震えていたな」
と言われた。
なにか反論しようと声に出してみるも
「あ、えと、」
言葉が出てこない。
どうしよう、と焦っていると
「無理に言わなくていい。」
と言ってくれた。
私が「でも…」と言うと
「そのかわり。辛くなったら俺を呼べ」
と続けた
「そのために連絡先交換しただろ」
「あ、、。でも迷惑にな「別に。」
私が最後まで言い終わる前に否定された
それがさりげない気遣いだとわかった私はなんとなく今までの重荷が取れた気がした
「じゃあ。」
そう言って去る彼に
「ありがとうございました!」
と言うと少し笑って
「お前の声廊下まで響いてたぞ」
と言って帰ってしまった。
笑った…笑ってたよ…
たったそれだけなのに私の心はあの笑顔と暖かさでいっぱいだったーーー