COLORS~Blue~
彼女の表情がやわらいで。
そう訊く俺に、ふわりと微笑みを浮かべる。


「そうね…」


気のせいか。
その表情は、さっきよりも穏やかに見えて…。


「あたたかい、味」
「えっ…?」
「包み込んでくれるような。あたたかさがある味。って、何だかおかしな表現だけど…」
「────────」
「ごめんなさい。ほんとに素人な感想で…」
「いえ…。いいえ……」


俺の腕があがってるのか。
それとも、彼女がほんの僅かでも、それを感じ取って。
俺の気持ちを、汲み取ってくれてるんだろうか……。




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