COLORS~Blue~
「や。全然そんなことねーし」


断ったものの、


「じゃあ、直接言ってくれる?」


忽那に言われ。


「直接?」
「とりあえず今日はもう用意してるから」


稽古の二日目。
断るための食事だったはずなのに…。


「遠慮なんてしないでね。沙奈がお世話になってるんだから。食事くらい、用意させて?」


…と。


「いえ、でも…」
「遠慮はなしよ。たくさん用意してるから。たくさん召し上がって」


結局、断りきれず…。

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