COLORS~Blue~
少なからず、茶道に携わってる人達からすれば、

【霧島】

は知れ渡っているだろうけど。

まったく無縁の人達からすれば、


『霧島?家元って?』


そんな感じだろう。
ましてや俺は、まだまだの半人前。

透子さんや、忽那の母親が思ってくれてる程。

まだ価値はない。


「この子たちは私の影響で茶道を始めたんだけど。ほんとにお茶が好きで。沙奈は霧島クンとお友達になれて、ほんとにラッキーね」
「そうですか…?」
「私もそう思うわ」


【霧島】という名のお陰ながらも。
さすがにここまでべた褒めされると、苦笑いしか出なくなる。

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