COLORS~Blue~
まぁ。
照れ隠し的な苦笑い。


そこに。


「そうだね~。気取った人間ばかりの学校の中では、珍しく気さくだしね」


忽那まで便乗してくれて。
でも。
俺から話題をそらすチャンス。


「それを言うなら。忽那もな」


俺はすかさず、忽那に振って。


「だって。別に自慢できるとこないしね。忽那の娘なだけで、仕事してるのはパパだし」


その答えに。
なんかやっぱり。
忽那は、


―いいよな…


思った。

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