COLORS~Blue~
「だから。面倒を見てくれるのは、大学を卒業するまでって決まりもあってね」
「えっ?」
「家には置いてくれるけど。働かざる者食うべからず?欲しいものも、自分で働いて買いなさいって」
「えっ、そう、なんですか?」
「そっ。だから私も、面倒みてもらえるのは大学卒業するまでなの」


それを聞いて、驚きもあったけど。
妙に、府に落ちて。


「それで、仕事してるんですね」
「私?」
「はい」
「しかも。忽那のコネとか一切なしでね」
「えっ?」
「就職は、自分の力でしろって。これは父がね」

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