COLORS~Blue~
俺がそれを知ることになるのは、この後。


「ちょっとお願いあるんだ」


そう。
同じクラスの女友達。


「お願い?」


忽那 沙奈(クツナ サナ)の“お願い”を引き受けたことがきっかけだった。


「あのね…………」
「へぇ~。そうなんだ。俺で良ければ、いいよ」
「ほんと!?」
「おぉ。全然オッケー」


こんなことになるなら。
こんなに軽々しく、俺は引き受けるべきじゃなかったのかもしれない。

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