COLORS~Blue~
9.止められない
「やっぱり食事は大勢で食べるのがいいわね」


ほんの一瞬でも。
二人きりになれただけ、


―ラッキー、だったな…


思うべきなんだろう。

あの後、すぐに忽那も戻ってきてしまって…。

それでも。
透子さんと過ごせる時間…。


「でも。家族の団欒に、お…僕なんかがいて、いいんですか?」
「もちろん!一人でも多い方がいいのよ。食事は」


昨日の俺は、いったい何だったのか…。

ってくらい。
打って変わって…って感じで。

< 193 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop