COLORS~Blue~
忽那に訊かれたところで、


『そうね。昨日は…』


なんて。
嬉しそうに、透子さんが話すわけない、思ってはいたけど。

楽しかったとか。
そんな言葉を、透子さんの口からは聞きたくなくて…。


“………………”


俺は黙って、食事を続けつつ。
視界の片隅。

透子さんを捕える。

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