COLORS~Blue~
そんな俺の心情なんて、まるで無視で。

忽那が婚約者の名前を口にする。


「あぁ…。そうね」


まぁ、元はといえば、俺が来てるのは鷹梨さんの為みたいなもんだし。

鷹梨さんの話題は、


―やめてくれ


なんて。
言えるわけもない。


「まだ。あまり濃いのは得意じゃないって言ってたし」
「え、まだって…」

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