COLORS~Blue~
やはり、毎日は会えないらしい。
透子さんには会えず、忽那に稽古をつけて帰った後。
久々に、父との稽古があった。


「…………………」


俺が点てたお茶をひと口飲んで。
何も言わず、静かに茶碗を床に置く父。


「…………………」


俺もただ。
静かに言葉を待つ。

一喝、


―くるだろう


覚悟しながら…。

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