COLORS~Blue~
俺は目を閉じて、大きく息を吐くと。

集中して、お茶を点てた。

祖父に点てた時のように。
ただ純粋に、透子さんを想って…。

そう。
彼女は俺に自信をくれる。

絶対。

俺には必要なひと…──。

忽那に偉そうなことを言っといて。
自分でそれが出来なければ、透子さんどころか。

他の誰にも、稽古をつけることなんて出来るわけがない。

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