COLORS~Blue~
俺が唯一。
透子さんと対等でいられるもの。

そこがぶれてしまったら。俺はほんとに、ただの“コドモ”で終わってしまう。

男として見てもらうことも。
出来なくなってしまう…。


「明日。がっかりさせないようにな」
「ん…」


明日は祖父の稽古。
父の言う通り。
がっかりさせるわけにはいかない。

祖父に頷いてもらわなければ。

父がいくら頷いてくれたとしても、やはり生徒を取る話はなくなってしまう。

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