COLORS~Blue~
多分、隙を作らないと。
ホンネは見えないんだろう。


“………………”


結局。
透子さんの意識を、少しでも変えることが出来たのかもわからず。


「あ…。ここ?」
「……はい」


うまくかわされたまま、家の前…。


「わざわざありがとうございました」
「いいえ。それじゃあ。来週からよろしくね」
「はい…」


やっぱり透子さんは、あの微笑みを浮かべて。


「おやすみなさい」
「おやすみなさい。気をつけて」


行ってしまった…。

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