COLORS~Blue~
もし。
祖父や父のお供がなかったら。

俺は、透子さんの家を訪ねていたかもしれない。

いや…。
乗り込む、言った方が、正しいのかもしれない…。


「どうした、涼佑?」
「えっ…?あ、いえ…。何も…」


もちろん、そんなことをした所で。


「では、行くぞ」
「…はい」


どうにもならない、わかってはいたけど…。

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