COLORS~Blue~
仮に。
ただ、あの雰囲気に飲まれてただけだったとしても。


「…違う」


そう、違う。
あんなせつなげな目で。
“俺(コドモ)”を、


―見たりなんて、しない────


「透子、さん……────」


自惚れじゃない。
それは。
確かに彼女の気持ちが、動いた瞬間…。

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