COLORS~Blue~
16.夢のあと
覚えてるのは、ただ何度も。

のぼりつめたこと…。


「ごめん…。ただ、求めるしか出来なくて…」
「ううん…」
「……透子さん…」
「…大丈夫。大丈夫、だから…」


彼女の流した涙。

そして…。


「…来年…」
「えっ?」
「来年、俺は18になります。18になれば、結婚もできる。それまであと少し。待ってて、もらえませんか?」
「涼佑、クン?」
「絶対、認めてもらうから。透子さんに釣り合うよう。もっと大人になるから。たがら。俺と、結婚して下さい」


つたない、プロポーズ…。

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