COLORS~Blue~
「急いで、大人になろうとしないで…」
「…えっ?」
「“いま”を。大切に過ごしてほしいの」


あの、つたないプロポーズの後…。


「大人の時間は果てしなく続くけど。子供でいられる時間は短い…。涼佑クンは、それをわかってる。私のためだけに、大人になろうとしてるでしょ?」


透子さんは、笑い飛ばすことなく。


「でも…!」
「歳の差だけは。どうにもならない…。誰にも…」
「!」


優しく、微笑みながら。
俺を諭した。


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