COLORS~Blue~
自分が将来、進むと決めている道。
やっぱり認めてもらえると嬉しくて。


「いい茶室だな」
「ほんと?良かった。霧島の家から見れば、全然だろうけど」
「や。そんなことないって。俺は好きだよ」


忽那の母親が、こだわって作った部屋らしい。

ほんとにいい茶室だな、思った。


「あんまり。茶室がある家なんてないよな」
「だよね。うちは母親が茶道やってて。お姉ちゃんや私も、その影響で小さい頃から抹茶好きで」


頼まれた時、自宅で、言われた時は、一瞬、


―自宅?


思ったけど。

きちんと手入れされている道具。

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