COLORS~Blue~
「あっ。知ってくれてました?」


そんな忽那のお姉さんに、俺は自然と笑顔が出る。


「もちろん。お祖父様は確か、この間、人間国宝に…」
「さすがお姉さん。よくご存知で」
「私なんかに、点ててもらっていいの?」


“霧島”という名を聞いて。
躊躇ってしまったのか…。

改めて、お姉さんをちゃんと見ると。

確かに忽那と見た目は似てるけど。
忽那とは違う。


―さすが自慢のお姉さん


ただ綺麗で、歳のせいだけでもない。
相当、しっかりした人なんだろう。


【かしこい】


そんな言葉が、ぴったりハマる感じで。

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