COLORS~Blue~
この時。


「あ…、ごめんなさい。てっきりつき合ってるんだと…」


きっともう、始まっていたんだろう。


「違う違う。お互いタイプじゃないもん。ね、霧島」
「そうだな」


少なくとも、俺は…。


「ダメね、私って。やっぱり恋愛には疎くて」


第一印象ほど。
近寄り難さのない人。

それは忽那と一緒だったからこそ、見られた彼女の顔だったのかもしれない。

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