COLORS~Blue~
「お礼はするから!見れるだけ、見てくれない?」
「あ、うん…。わかった」
「ほんと!?ありがとー、霧島!ほんっと、ありがと!」


忽那に、


「や…。そんな大したことじゃねーし…」


大げさな程の感謝をされながら。
俺は忽那に、稽古をつけることになって。


「前、茶道部に来てくれた時も思ったけど。やっぱり、霧島は違うんだよね~」
「…そっか?」
「全然違うから!ってことで。よろしくお願いします」


思いがけず、忽那の家へ通うことになった。


「っつーか、忽那さぁ。もしかして、俺のこと好きに…」
「ない!それはないから!」


ものすごい勢いで。
そこは否定されつつ…。

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