COLORS~Blue~
その部屋に。
お湯の沸く音が、静かに響き始める。


「ちょっとでもダメなとこあったら、もう、ビシビシやっちゃって!」
「…わかった」


忽那ほどの腕がありながら。
どうしてこんなにピリピリしてるのか。

俺とそう、


―変わらない気もするけど…


思いながら。

一つ一つ。
その手順を追っていく。

丁寧だけど、流れるような手さばき。

そしてやっぱり、何よりその所作が綺麗で。

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