【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。
相手も相手だったから、すぐに諦められた。
ただ、どこかに行く前に何か一言声をかけてくれれば、それだけで十分だったのに。
いなくなったあの日、いつもなら夕暮れのころにキミはくるのに、キミはこなかった。ずっとずっと待った。でもキミはこなかった。
僕は思った。どれだけ待ってももうキミが来ることはないと。
ただ、どこかに行く前に何か一言声をかけてくれれば、それだけで十分だったのに。
いなくなったあの日、いつもなら夕暮れのころにキミはくるのに、キミはこなかった。ずっとずっと待った。でもキミはこなかった。
僕は思った。どれだけ待ってももうキミが来ることはないと。