君が好きだと叫びたい
結果、俺たちは無事に志望校に合格し、それぞれの道を歩むことになった。


高校卒業の日、友人には口々にこう言われた。


『神崎 実に告白しなくても良いのか?』、って。


『彼女が他の男に盗られても良いのか』、卒業証書を胸に、散々そう罵られた。


その時の俺にはなんで彼らがそんなに背中を押そうとしてくるのか、分からなかった。


< 8 / 22 >

この作品をシェア

pagetop