私が出逢ったキセキのかけら
学校は、自分の家から遠いから電車で通ってて、莉桜とは途中まで一緒に行ってるんだ♪


莉桜は自転車だけど、途中までは、あたしと一緒に歩きながら、話をしている。


「だって仕方ないじゃん!夏休みはゴロゴロするためにあるんだよ?」

「んなわけ、あるかっ!」


と、そんな話をしながら道を進んでいく。


「あ~、もう二学期か~。早いよね~。高校に入学したのが、つい、この間のようだよ~。そう思わない?」

「うん。今、瑠奈と全く同じ事考えてた(笑)」


そう。つい昨日までが、夏休みで今日から二学期が始まるのだ。

が、まだまだ蒸し暑く、額の汗のせいで前髪がくっつく。

それを、鬱陶しくおもいながら、髪を耳にかける。


「じゃあ、私ココだから」


莉桜はそう言って、あたしと別の方向へ進もうとした。


「えっ?ホントにそこでいいの~?間違ってるんじゃな~い??」

「あのねぇ!私がいくら方向音痴だからって、毎日通ってる学校の道を、間違えるわけないでょっ?!」

「あはは~ やっぱり~?もう、オモシロくないな~」

「私で遊ぶなっ!」


そんな感じで言いあい?をする。


「じゃあ、ホントに行くからねっ!……瑠奈?」

「ん?」


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