私が出逢ったキセキのかけら
「‥‥‥瑠奈?」


かろうじて、莉桜の声が聞こえる。


「瑠奈っ!瑠奈っっ!!!!」


莉桜……。


返事をしたいのに、声が出ない。


体中が痛い。

痛いって言うか、あつい。

体中に、熱が走ってるみたいな感じだ。



「り……お……」


「瑠奈!」


「け……けが……な……」


「ないよ!瑠奈が守ってくれたから!」


「り……お……」


「もう、喋らなくていいからっ!もうちょっとで、救急車が来るからねっ?」
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