私が出逢ったキセキのかけら
「あたしのこと、他の人からは、見えてないんだよね?」

「……おそらく」


それなら……


「今優弥があたしと喋ってるのって、他の人から見たら、優弥が1人で喋ってるよーに見えてるってことだよね~」


・・・・。


二人でチラリと、あたりを見てみる。

すると……、


「あの人、誰と喋ってんだろうね」


「見てみてお母さんっ!あのお兄ちゃん、1人で喋ってるよ!!」

「こら、見てはいけません!」


・・・・。


「ククク……っ」

「……」

「アハハハハハハっっ!!!!」

「なっ!お前何笑ってんだよ!」


優弥があたしにそう言うと、周りの人から、一気に視線が飛んできた。

優弥は、顔を赤くする。

それを見ていると、おかしくておかしくて。

あたしは、延々と笑い続けていたんだとさ。


チャン チャン♪
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